明治維新という名の洗脳
まず、著書の冒頭から荻藩と言う言葉が何度も出てくる。途中から解説が入るが、荻藩は長州藩のことで、長州藩という名前は江戸時代には存在していなかった。これは明治以降で作られた言葉らしい。今の日本の政治を牛耳っているのは荻藩であり、その名を隠したいため、長州藩としてしまった。
江戸末期から明治維新の頃の構図としては幕府にフランス政府、薩長にイギリス政府が関与したと言われているがそうやって見ると誤解してしまうとのこと。
明治維新とはロスチャイルド家、いわゆる銀行家を起点として発生したことと考えるとつじつまが合う。
荻藩がイギリス船に砲撃した直後に、荻藩からイギリスに留学したり、砲撃直後に各国から日本に使者が来る事がおかしい。
銀行は戦争が起きる時、その場所に必ず顔を出すらしい。戦争が起きれば、両国の貨幣価値はだだ下がりし、それ故に武器を買うお金を工面できない。その時、銀行が信用の役割を果たして暗躍し、最終的に国の通貨発行権を掌握してしまう。
通貨発行権を手中に入れれば、それを刷って人に貸して、その利益で生きていける、濡れ手に粟の状態。
だから、明治以降は戦争が絶えなかった。戦争が、銀行の燃料となってしまっていた。
本当かどうか、文献を漁る余裕はないですが、話としては非常に面白いしです。大久保利通が明治政府樹立後いきなりいなくなったり、した話などに色々違和感があったが、この本を読んだら結構すっきりして面白かったです。